昨年一番の出来事は航平の小学校入学でした。入学式に父親と母親と二歳の弟祐樹と三人で出かけました。家族揃って出かけるなんてと思いましたけれども、子供の数より親の数の方が圧倒的に多いのでびっくりしました。

　心配だったのは私やチャコちゃんだけで、航平はいたって楽しそうに毎日をおくりました。先生のこと大好きというのは心強かったです。

入学式のときの話で、

「今日一日でよくできたことを見つけていただくことが両親の宿題です。」

　との通り、学校でも随分誉めてもらいました。誉めてもらうと楽しくて人一倍元気になるようでした。

　秋は祐樹の幼稚園の入園試験でした。

　競争率も厳しくて緊張感一杯でした。一番素敵な洋服を着て一番神妙な面もちで向かいました。三月生まれの二才ですから、遊ぶ時さえ、母親と離れません。

　試験のときにおむつをしながら、とんでもないきかん坊にならないように、うんちを丁度いい場面でしないように祈りました。

　兄が通った場合は大抵合格できるらしいと噂は聞いても、合格の通知をもらったときには嬉しかったです。

　年賀状にも使ったこの写真は入園試験の時に提出する写真で、駒沢公園で撮りました。

　航平のピアノの発表会は冬にありました。順番の近づくドキドキとした気持ちを抑えて、よく間違えずにピアノを弾きました。